たまにアクション映画がすごく見たくなる時があります。それも銃でのドンパチではなく、超接近戦の体術アクションもの。
でもそういう映画は意外と少ない。だいたいストーリーの味付けとしてアクション⋯みたいな。でも違うんです、アクションをこれでもかと見たい。
今回はそんな希望を叶えてくれる、インドネシア発のバトルがほぼ9割という清々しいほどのアクション映画です。
この作品はR-15+指定です。
作品情報
- 公開/2011年
- 製作国/インドネシア
- 監督/ギャレス・エヴァンス
- 出演者/イコ・ウワイス
あらすじ
スラム街にそびえ立つ30階建の高層ビル。そこは麻薬王タマ・リヤディが支配する犯罪者の巣窟となっていた。
そのリヤディを捕まえるために、SWATチームが高層ビルへ強制捜査(レイド)を開始する。
だが情報がどこからかリークされ、逆にギャングたちの待ち伏せを受けてしまう。引き返すことも出来ず、各階を強行的に進むことに⋯。
階を上がるにつれ、苛烈になるギャングたちの攻撃。次々と倒れていくSWATチーム。果たしてこの地獄から生還することはできるのか。
おすすめポイント
ハイレベルなアクションと緻密なカメラワーク
物語が進むたびアクションがどんどんレベルを上げていきます、ザコ敵さえも普通に強い⋯。ラストに出てくるボス、マッド・ドッグとのバトルは集大成といえる超ハイレベルな戦い。
そしてアクションを際立たせるカメラワークも素晴らしい。あれだけ激しい動きの中で、どこを見ても絵になるシーン作りがされています。
それぞれの高いクオリティにより飽きることなく、ラストまでアクションシーンを堪能できます。
格闘術「シラット」
東南アジアの伝統的な武術で、映画内ではより戦闘能力を高めた軍隊式シラットで戦います。
有名な作品だとアニメのPSYCHO-PASSでも使用されていましたね。
手足を使う打撃、関節技に投げ技。さらに武器術など多彩な動きで、大勢の相手と立体的な戦いを見せています。
アクションを見慣れていても驚くほどの、主演するイコ・ウワイスの身体能力。そしてシラット達人だけあってアクション技術がハンパじゃなくすごい。
ビルという閉鎖空間
この映画は高層ビル内のみで、物語が展開していきます。建物内という死角の多さ、廊下やリビングなど見知った生活空間。
現実感のあるシチュエーションが生々しい緊張感を生み、視聴者を作品内に深く引き込みます。
個人的には、主人公が複数の敵に追いつめられて、狭い廊下で1人で戦うシーンがすごいお気に入りです。
まとめ
この作品はアクション映画の足かせになりやすい、布石や小ネタ等の小細工一切なし。 徹底的なまでのアクション特化。
ストーリーもシンプルながらも上手くまとめつつ、ジェットコースターのようなスピード感が生み出されています。
普通のアクションじゃ物足りない、アドレナリン全開でスカッとしたい!という方にはおすすめです。
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