「ミッション:インポッシブル」シリーズ6作目。
今作は、前作「ローグ・ネイション」の世界観としっかりつながっているため、本作から見てもいいが、できれば前作から見ることを強く勧めたい。(かなり前知識ありきのストーリー)
アクションはHALO降下にパルクールなどなど、よりバリエーション豊富に。ストーリーはシンプルな内容ながら、新キャラやフェイクを織り交ぜた駆け引きの応酬。
前作の高評価を上回り最高傑作と言われるのも納得。
最大の見どころは、トム・クルーズがスタントだけじゃ飽き足らず、ヘリコプターまで運転するシーン。ピンチの時のテンパり具合がリアルすぎて緊張感すごい。
関連作品
前作(5作目)
作品のポイント
聖域であるミッションに部外者が⋯
とある理由でミッションに参加する、部外者のCIAエージェント。こいつがとにかく足をひっぱる。しかし、それが今までにない、新鮮なミッションを展開させる
IMFとイーサンは序盤、潜入捜査中に仲間を助けるため大きなミスをしてしまう。
その責任がイーサンにあるというCIAは、ミッションを続行するなら監視役のオーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)をチームに帯同させろと言ってきた。これによりイーサンチームに異物が交じることに⋯。
いつもはヒロインが不確定要素なのだが⋯イルザは前作から続投で、その役割はちょっと難しい。そこで出てきたのが、お目付け役でポンコツCIAのジョーカー役というわけ。
いつもならスムーズにいくことができなかったり、思いがけない連携が生まれたり。心落ち着ける場所であるチーム内に獅子身中の虫がいるのは、今までにない緊張がある。
トム・クルーズはどこまでいくの?
「さすがにこれ以上は⋯」と思っていても、その上を行くのがトム・クルーズ。あまりにすごすぎて「恐怖を感じるネジが取れてる?」と思ってしまう。
回を重ねるごとに、アクションがド派手になっていくMIシリーズ。前回「ローグ・ネイション」では、時速400kmの軍用機にしがみつく、6分以上の潜水、モロッコ市内をバイクで猛スピードと驚くようなスタントを披露。
そして今回は、上空7620mからのHALO降下、パルクール(骨折)、バイクチェイス、ヘリの操縦、ロッククライミング。どれもすごいんだけど、特にすごいのがパルクール(骨折)と、ヘリの操縦。
パルクール
公開前から骨折のニュースで話題になったシーン。(そのシーンはそのまま使用)
トム・クルーズのお家芸「トム走り」で、ロンドン市内を走りまくり。そして例のビル間の大ジャンプ。知ってて見ると、明らかに足ひきずってるよ⋯。
骨折もそうだけど、下の写真を見るとわかるが、このジャンプ自体そもそもヤバい。
ヘリの操縦
トム・クルーズ、センスと行動力の塊すぎる。
「1日8時間 3ヶ月乗っても初心者レベル」と言われるヘリコプターの操縦を「短時間で2000時間(2ヶ月弱)の訓練をこなす」宣言。
そして、本当にライセンス取得しちゃう。
さらに高難度アクロバット飛行のらせん落下も披露。劇中を見るとわかるが⋯普通に操縦してるし、ありえないくらいグルグル回ってる。
ラストシーン、イーサンへの「贈り物」
愛した人と決別し、傷だらけになっても戦い、世界を救い続けたイーサン。そんな彼だから与えられた言葉。
世界のために戦い続けたイーサンはかつてIMFを引退し、一度だけ結婚したことがある。しかし妻ジュリアに危険がおよんだことで、彼女の安全を守るため離婚。
それでも狙われる可能性があるため、彼女は「ゴースト」という社会的にはいない存在に。ジュリアのためとはいえ、彼女の人生を狂わせてしまったことに、イーサンは強い罪悪感を抱いていた。
そんなイーサンが今作、自らの悔恨の思いとともにジュリアとラストシーンで対峙。ただ謝ることしかできないイーサン⋯しかしジュリアがかけた言葉は、感謝の言葉だった。
「あなたが 皆を救った」
「あなたがいるから 夜も眠れる」
「私はいるべき場所にいる」
このシーンを見た時「あぁ⋯救うばかりだったイーサンが、やっと救われたんだな」と、胸が熱くなった。
ただ世界を救うため走り続けたイーサンが、心から愛する人の言葉で報われる。過去作品を見ているほど、これは胸にくる。
ちなみにこの後、イルザと話すシーンもあるのだが、そこでレベッカ・ファーガソンが素晴らしい表情を見せる。
今回のラストシーンはジュリアやイルザのことといい、個人的にMIシリーズでも1番好き。
まとめ
公開直後から「最高傑作」と言われていたが⋯実際に見てみると、「まさにその通り」と言いたくなる作品。
ド派手なアクションを常に求められる、MIシリーズ。前回はアクションが少し物足りないなんて声もあったが、今回はその不満を払拭するように超ド派手アクション&スタントを全編で見せてくれる。
最近のアクション映画はMARVELやDCが席巻をしているが⋯MIシリーズだって負けてない!そう思わせてくれる作品。
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