パッと見で選んだ映画「クローバーフィールド」のB級モキュメンタリーと相性が悪く(よくあんなトガった映画を世界公開したな⋯⋯)その反動でザ・エンターテインメントが見たくなってしまった。
これは「いざ」という時のため見るのを我慢しておいたA級王道アクション「ミッション インポッシブル」の出番。トム・クルーズの圧倒的な安心感!
今回でシリーズ5作目。シリーズを重ねるごとに面白くなるという非常にレアな映画。監督や脚本などの変更で新陳代謝も良いから、作品がマンネリ化しないという好循環ですね。
作品情報
- 公開/2015年7月31日
- 製作国/アメリカ合衆国、中国
- 監督/クリストファー・マッカリー
- 出演者/トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ
あらすじ
“不可能を可能にする男”IMFのトップエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は謎の多国籍スパイ組織〈シンジゲート〉を追跡中に敵の罠に落ちてしまう。
捕まった先で謎の女性により助けられ、なんとか脱出。その後IMFへ救援を求めるが、前回ミッションで不審を買って、IMFは組織解体されていた。
さらにイーサンはその重要参考人として国際手配の身となり、組織の後ろ盾も完全に失ってしまった。そんな絶望的な状況の中、イーサンと仲間たちは、新たなる不可能ミッションへと挑むことになる⋯⋯。
おすすめポイント
ミッションインポッシブルならではのバイクシーン
いつもアクションがすごいけど、今回は製作陣はトムに恨みでもあるのかというレベル。より頭のネジが外れてきていて、リアクション芸人だってやらない。
冒頭の飛行機に飛び乗るシーンも、トムが実際やっていて、前情報なしで見たので「こんなの合成じゃないと無理だろ⋯⋯」とか思ってました。
個人的に1番お気に入りなのは、中盤から始まるバイクシーン。これもトムがやっていて、ノーヘルメットでBMW S1000RRをぶっ飛ばす姿はあまりにもカッコいい。本人がスタントしているミッションインポッシブルでしかできないバイクシーン。
そしてカットや演出、音響が抜群にいい!どのシーンも芸術的に美しく、ギリギリの高速ライティング、唸るエンジン音とクラクション。
特に自分視点のバイクシーンは疾走感がハンパじゃなく「危ない!危ないから!無理無理無理!!」ってなる。
ベンジーのミッションは「おしゃべり」
主役であるクールなイーサンとは真逆の、映画の清涼剤でもあるムードメイカー「ベンジー・ダン」。
「テンパるとしゃべるたち」と本人が公言するくらい、とにかくしゃべる。シリアスシーンでも空気を読まずにしゃべる。(映画「ナショナル・トレジャー」のライリー・プールを彷彿とさせる)
そして彼の重要な役割の1つが視聴者の言いたいことをしっかり言ってくれるということ。
敵が味方はわからないヒロインに質問しているイーサンに「知り合いか?」「暗殺者だ!」「デタラメだ!共犯もいた」など横ヤリを入れまくったり。
不可能なミッションをこなして、歩くのもままならないイーサンが運転席に行こうとしたら「待てよ 死にかけてたお前が運転すんのか?」など言いたい放題。
ベンジーはすごい優秀なんだけど、若干抜けている。それをサイモン・ペッグが表情豊かに表現していて、コメディアンの手腕が光っている。
ローグネイション 最初の女性は?スパイ映画のヒロインらしさ
次の指令を受け取るレコード屋にいた、ちょい役の店員役。なんだけどすごいかわいくて、やたら目立っていた。調べたら「ハーミオーネ・コーフィールド」という女優さん。
2016年の「世界で最も美しい顔」の90位にランクインしてました。(ちなみにその年は石原さとみが日本人歴代最高で6位でした、すごい)
映画の最後まで「もう出てこないの?」と期待してたけど出てこず⋯⋯日本映画で広瀬すずが5分で退場するくらい個人的には衝撃的。あのクラスでちょい役とかハリウッド恐ろしい。
その後メインヒロインのレベッカ・ファーガソンが出てきた時には「あー⋯スパイ映画のヒロイン、こっちだわ」ってなったんだけど。美女系でミステリアス、やっぱりスパイ映画のヒロインはテンプレートが強い。
レベッカ・ファーガソンのバイクシーンや美脚も必見!
今作ヒロインのイルサ・ファウストはアメリカ映画特有の甘ったるいロマンスは抑えられた、戦友的なポジション。しかし上品なセクシーさと、戦闘は脚技がメインで身体能力も高い難しい役。
それをレベッカ・ファーガソンが見事に演じています。「私を捜せるはずよ」という誘い文句が最高にカッコよくてセクシー。
劇中ではイーサンとバイクチェイスにも参加するアグレッシブさと、オペラ座での美脚を披露したセクシーさの対比はすごい。監督とトムが彼女に会って抜擢したのも頷ける。
まとめ
アクションはもはや言うことなし、というかどんどんハードル上がっててすごい。ミッション インポッシブルはアクションに関して、高水準を維持してるから安心クオリティ。
シナリオも前半はしっかりアクション、後半は頭脳戦も織り交ぜ、ジョークも交えつつバランスよくやっていた。
クリストファー・マッカリー監督はトムばかりではなく、チームメンバーや他のキャラも大事にしているのが素晴らしい。次回作の「フォールアウト」も早々に絶賛されていましたね。
連作にはなっていますが、どこから見ても大丈夫なので気になっているなら好きなシリーズから見ましょう!個人的なおすすめはやっぱり、今作「ローグネイション」ですね。
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