残された恋愛のゴタゴタは思いの外、順調に消化されていった。明らかに9話の目的は恋愛方面の後かたづけ、そして最終バトルに向けた前哨戦。
ついに来週が最終回。来週が過ぎれば、水曜日に松田龍平が見られるミラクルも終わってしまう⋯。
前回の放送
第9話の感想
英雄という犠牲
最前線に立つものは血にまみれ、手を汚す。戦うべき相手から敵意を向けられ、戻れば異端者として扱われる。
会社の人たちが、恋人が、顔見知りが求めた、面倒なヒーロー。完璧に仕事をこなし、いやな上司の盾になり、笑顔で優しく、みんなに親切な人。
誰だって、そんな「英雄という名の生贄」にはなりたくない。イヤなクラス委員なんて、誰も手を上げようなんてしないわけだ。下を向いて「自分ではない誰か」が選ばれるのを待つ。
しかし晶はその「英雄」になってしまった。壊れしまった家庭環境の代償行為なのか、関係が崩れることに強く恐るがゆえに。
その彼女は、ついに最後の戦いをはじめてしまう。
まさかの九十九社長がラスボス
回を重ねるごとにヘタレいった社長が、ここに来て再燃。晶にとっての始まりであり、終わりになる。
最初から典型的ワンマン社長によるパワハラ。晶のいくつもある悩みのタネのひとつ。しかし、なかなか愛嬌があり、少しずつ性格も丸くなって好感度を上げてきた。
私も大好きなキャラだったけど⋯最後の最後で牙をむいた。もう大きな問題は晶の会社と、恒星の粉飾決算しかないしね。
9話ではやり込められたけど、晶は胸に秘めた「爆弾」と、ここまでの成長がある。果たして最後は戦うのか、サラッと撤退するのか。
ついに晶と恒星が⋯
自然体でいられる友達として、お互いに敬意を払う相手だったが、ついに一線を超えてしまう。いやー超えちゃったかー⋯。
「男女の友情は存在しない」と公言する恒星。しかし晶との「性別関係なく 人間同士」という関係は、恋愛によって「壊すには惜しい」と。
プライベートの問題を超えて、今度は仕事へ新たな道を進もうとする2人は、その一歩を踏み出すため戦いに挑むが⋯破れてしまう。
それは2人にとってあまりに辛く、深い絶望だった。晶を大事に思っていた恒星が、恒星をいい飲み友達と認めた晶が。お互い慰めを求めてしまうほどに。
まとめ
恋愛においての人間関係は、だいたい回収。特に京谷のお母さんが、晶と朱里たちと和解できたのは嬉しかった。
そして京谷は最後まで「らしい」グダグダさ。それもこれも田中圭のいい演技が光っていたおかげ、ちょっとクセになってきた。
ラストは粉飾決算、そして晶の直接対決が山。タイトルの「獣になれない」の意味が問われる最終話⋯ガツンとやってほしい!!
⋯晶と恒星が恋愛する時間ってあるのかな?
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