「松田龍平が毎週観れる!」という邪な理由から観はじめたこのドラマ。10月から始まり、ついに最終回⋯終わってしまった。
ネットニュースでは「視聴率ガー」みたいなのもあったけど、私としては毎週とても楽しめたドラマ。(1話のパワハラ連発はキツかったけど)
最後にガツーン!とはならなかったが、気持ちよいラストだった。
前回の放送
最終話の感想
晶と恒星の反省会
お互いが大切だからこそ傷つき、そして「大切である」ことを言えないから、すれ違っていく。
関係を持ってしまったことを反省会をする2人。お互いに深く後悔するが、その理由は「関係を壊してしまった」から。それだけ大事だったからこそ、なし崩しではなくキチンと向かいあいたかった。
腹を立ててはいるが、相手も同じ気持ちだから責めることもできない。
そして大事なシーンなのに⋯まあ邪魔が入る入る。晶の会社のこと、朱里の失踪、呉羽とカイジ⋯見事なまで話の腰を折りまくる。
湿っぽくなりすぎない、実にこのドラマらしい。
この反省会は2人の真面目さがよくわかる。不器用すぎる姿がもどかしく、とても眩しく見える。
大事だからこそ初めから
まわりに翻弄された2人は、出会いからもう一度やり直していく。
エンディングである5tapの2周年記念、みんなは店で盛りあがっている時⋯晶と恒星は、出会いの象徴である「ナインテイルドキャッツ」の醸造所にいた。
最悪の出会いから、少しずつお互いを知っていた2人⋯だが最後はすれ違ってしまう。これで終わりと思いきや、2人は再会する。
お互いに5tapの1周年記念で飲むことができなかった「ナインテイルドキャッツ」。それを飲むことで、もう一度あの時から始めるように。
このラストはすごく納得できるし素晴らしい。「自分らしく」を選んだ2人、そのためには出会いから始めるしかない。
だって2人が知りあったのは「誰かの恋人」だったから。
「自分そのもの」で関係を構築するなら、初めからやり直すしかない。頭でっかちな「獣になれない」2人らしい。
キレイな青空の下、鐘の音を待っている後ろ姿。明るい未来へ向かうようで、胸がすっとする演出。
まとめ
個人的には、とても満足できる結末だった。
現実と同じように長い時間をかけて、やっと見つけた落としどころ。誰かとわかりあうことは簡単ではないし、理解し合えないことだってある。その中でどうするか⋯キレイごとで終わらせない、良い最終回だった。
最後まで理解する機会がなかった、朱里と九十九社長。酒の席とはいえ、2人が仲よさそうなシーンは、まさにドラマを象徴するようだった。
エンディングは「自分らしく生きる」がテーマのドラマだし。晶と恒星のことは、また別の話ってことで⋯2人に鐘の音は聞こえたのかな?
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