最近は家では、オールフリーしか飲まないんだけど。気まぐれでゲットしたので、久しぶりにギネスを飲んだら⋯うまっ。こんなに美味しかったっけ?
日本は「最初はビール!」なんて言葉があるわりに、なかなか普及してない海外ビール。
そこでデザイナーの目から見ても「芸術的に美しいビール」。アイルランドが生んだギネスビールを語ってみる。
ギネスビールの美しさ
ビジュアルとカラーリング
まずはこのたたずまい、ぜひ見てほしい。
ギネスビールのため作られた、なめらかで上品なシルエットのグラス。そこに満たされたクリームブラウンと、限りなく黒に近いルビーレッド。 輝く黄金色のハープロゴ。
泡とビールのシャープな境界線⋯なんて芸術的。
カスケードショー
ギネスはゆっくりとそそぐと、グラスの中で泡が対流する。その泡が落ちつくまでの119.5秒の「カスケード(小滝)ショー」。
細やかな泡が上に向かい、少しずつビールの色を深い色へ。色の変化を楽しみながら、あせらず飲みごろになるのを待つ。ギネスとあなた、2人きりの時間。
ほかのビールにはない、ビールを完成させる喜び。
フローティング・ウィジェット
ギネスの特徴でもある、クリーミィな泡を生み出すことを可能にしたギミック。
缶の中に入っている直径3センチほどのプラスチックボール、これがウィジェット。これが缶を開封するとウィジェット内部の窒素ガスが、小さな穴から放出。
これにより缶の中でサージング(泡立ち)が起き、きめ細やかな泡が生み出される。
ドラフトギネス缶の弱点
冷蔵庫で最低でも3時間以上冷やさないと、ウィジェット内のガス圧が高くなり、ビールが噴出する恐れがある。
ギネスビールの楽しみ方
美味しい飲み方
- 冷やす
缶を冷蔵庫で3時間以上冷やす(グラスは冷やさない) - グラスに注ぐ
専用グラスを45度に傾け、ゆっくりと缶の中身を全て注ぐ。 - ショーを楽しむ
泡が上部に落ち着くまで、対流する泡の「カスケードショー」を楽しむ。 - グッと飲む!
パッケージにもわかりやすく書いてあるので、ぜひベストな状態で飲んでほしい。
オリジナルグラス
飲みやすさや口当たりはもちろん、カスケードショーやビジュアルを楽しむには、やはりオリジナルグラスがいい。
ギネスビールが生まれたアイルランドでは「目で飲む」とも言われている。ギネスはオリジナルグラス付パックがあるので、ぜひ1つは手に入れておきたい。
もちろんグラスはギネスだけでなく、ほかのビールでも使うと印象が変わって楽しい。
まとめ
大学時代にたまたま飲んだギネス。そのあまりの美しさ、爽やかなのどごしと風味にハマってしまった。
まあ気軽に飲むには、面倒なビールではある。
まずチェーン店の飲み屋にはほとんどない。アイリッシュパブやビアバー、あとは宅飲みなど限られたところでしか飲めない。
さらに飲むときもカスケードがあるため、ふつうのビールより手間もある。
それでもギネスには余りある魅力がある。⋯ただおいしくて飲みすぎちゃうので、特別なときだけにしよう。
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